菊芋(キクイモオリゴ糖)の便秘解消効果とおすすめレシピ
私は長年、重度の便秘に悩まされていました。
もちろん、一番効果的なのは、便秘薬に頼ることなのは分かっていますが、便秘薬を使いすぎるとクセになってしまい、いずれ効かなくなると言われたことがあり、怖くて薬にだけは頼りたくないと思っていました。
そこで、民間療法で何か効果のあるものはないかといろいろ試してみました。
テレビで野菜を摂るとよいと見て試し、朝起きてすぐに水をコップ1杯飲むとよいと言われて試し、便秘によいツボがあると聞いて試し、ヨーグルトがよいと聞いては試し、オリーブオイルが効くと聞いては試し…
ありとあらゆる方法を試してみました。
ところが、一向に効果が現れません。もはや薬に頼るしかないのかな…
そんなことを思い始めたある日、知人に紹介されたのが「菊芋」でした。
菊芋の便秘解消効果
菊芋なんて聞いたことないよ、という人もいるかもしれません。
菊芋は菊の根が肥大したもので、北アメリカが原産と言われています。
江戸末期に家畜のえさとして輸入されたといいます。
そのため別名は「豚いも」。
ちょっと失礼な名前ですね。
繁殖力が強いので輸入された後は自然に生えているものも多いのですが、食用に栽培している地域は長野県の一部の地域などに限られていて、非常に少ないようです。
というのも、栽培自体は手がかかりませんのでよいのですが、土中の栄養分をことごとく吸い取ってしまうため、2年以上継続して同じ場所で作付けができないことや、保存性が低いため旬である秋から冬(11〜2月)のうちに完売させる必要があるなど、農家にとってはよいこと尽くめとはいかないところがその理由のようです。
名前に「芋」という文字が入っていますが、でんぷん含量が少なく、食物繊維が多いことが特徴です。
このことから、食物繊維のおかげで便秘解消の効果が狙える上に、でんぷん(炭水化物)が少ないのでカロリーが低く、ダイエット効果も狙えるという非常にありがたい食材です。
便秘解消効果はこれだけではありません。
菊芋に含まれる食物繊維は主に「水溶性食物繊維」で消化されずに大腸に届いて大腸に棲んでいるビフィズス菌などの善玉菌のエサになります。
そのため善玉菌の働きが活発になります。
大腸内には善玉菌と悪玉菌、日和見菌が棲んでいますが、大腸内では善玉菌と悪玉菌が常に勢力争いをしています。
日和見菌は勢力の強いほうの味方をします。
善玉菌が優勢だと腸内環境が整い、ぜん動運動が活発になり便秘解消にも効果があるのです。
ここまで私が悩んできた便秘についての効果をお話しましたが、菊芋は他にもいろいろな効果があります。
水溶性食物繊維は余分な糖分、脂肪、塩分などを絡めとって便として排泄する効果があるため、血糖値の上昇を抑える、コレステロール値が下がる、塩分の吸収が抑えられることで高血圧の予防になるといった効果があります。
便秘が解消されることによって、美肌効果があったという人やアトピーが改善したという人までいるようです。
さらに驚くべきことに菊芋の主成分である「イヌリン」が「天然のインスリン」と呼ばれ、血糖値の改善を促すとさえ言われているのです。
菊芋を使ったお手軽レシピ
菊芋は一見、ショウガのような形をしています。
ごつごつした形をしているので、土が隙間に挟まってしまい洗いづらいです。
皮をむくと「シャリシャリ」という音がしてショウガをむいている感覚になります。
ただし、皮は非常に薄く、生で食べても皮のいやらしさを感じないので、お客様に出すなどの見た目を気にする料理でなければ、皮はむかなくてよいのではないかと感じます。
菊芋は保存性がよくありません。
芋のようにでんぷんがかたくなる(β化する)心配もありませんので、冷蔵庫で保存するようにして下さいね。
菊芋の甘酢漬け
材料
- 菊芋 500g
- 黒酢 500ml
- オリゴ糖 300g
- 塩 大さじ1
作り方
- 菊芋の皮をむき、できるだけ薄切りにする(1mm厚さくらいがいいです)。
- 塩を振って1晩置く
- 黒酢とオリゴ糖を混ぜて味を確認する(オリゴ糖の種類によって甘味が異なるので必ず好みの甘さであることを確認して下さい。私が使ったのはカイテキオリゴという商品です)塩漬けした菊芋を軽く水洗いして塩分を取り除く(完全に取り除かないで下さい)。 この段階で食べても美味しくいただけますよ。
- 3)の調味液に塩抜きした菊芋を入れて漬け込む。
翌日には味が染みて美味しいと思います。
我が家では1週間でなくなってしまいましたが、菊芋に傷み等はなく、まだしばらくは美味しくいただけそうでした。
菊芋のベーコンソテー
材料
- 菊芋 300g
- ベーコン 5枚
- オリーブオイル 大さじ1杯
- 塩・こしょう 少々
作り方
- 菊芋を薄切りに、ベーコンは5mm幅にカットする
- フライパンにオリーブオイルを熱してベーコンを炒める(カリッとするまで炒めるほうがおいしいですよ!)
- ベーコンを一旦、フライパンから取り出して菊芋を炒める。菊芋に火が通ってきたらベーコンを加えてサッと炒め、塩・こしょうで味を整えて完成。
こちらは本当に手軽にできる簡単レシピです。
ベーコンはいつも冷蔵庫に入っていますので、仕事で遅くなってしまったとき等は、このレシピのお世話になっています。
菊芋をサッと炒めただけで火を止めれば「シャキシャキ感」が楽しめますし、しっかり炒めれば「ホクホク感」が楽しめます。
加熱の仕方で2種類の楽しみ方ができるのが、このレシピのうれしいところです。
菊芋のきんぴら
材料
- 菊芋 300g
- にんじん 1本(100g)
- しょう油 大さじ2
- 酒 大さじ2
- みりん 大さじ2
- オリゴ糖 大さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
- エゴマ 適量
作り方
- 菊芋とにんじんは大きさをそろえた千切りにする
- しょうゆ、酒・みりん・オリゴ糖を混ぜ合わせる。(オリゴ糖は大さじ1と書きましたが、商品によって甘味の強さが異なるので、好みの味付けになっているか必ず確認して下さい。私が使った商品はオリゴのおかげダブルサポートです)
- フライパンにオリーブオイルを熱して、にんじん、菊芋を炒める。(菊芋が少し透き通るくらいまで)
- 透き通ってきたら2)の調味料を入れて、炒め煮にする。
- 汁気がなくなったらエゴマを混ぜて完成です。
これも比較的短時間でできるメニューです。
菊芋とにんじんにしっかり火が通っているので、ホクホク感とほんのりした甘味を感じられる美味しい一品になります。
我が家は辛いのが苦手なのでトウガラシ(鷹の爪)は入れずに作りましたが、本来であれば、オリーブオイルを熱する際に一緒に輪切りにした鷹の爪を炒めて香り付けをすると、より一層、本格的な味になると思います。
甘酢漬けに関しては1週間以上、日持ちします。
ベーコンソテーやきんぴらも冷蔵庫で保存すれば2〜3日は大丈夫だと思います。
ベーコンソテーやきんぴらは温かいほうが美味しいのは間違いありませんが、冷めてもおいしいのでお弁当のおかずなどにも向いていると思います。
他にも揚げたり、サラダにしたりして、美味しくいただくことができますよ。
ぜひ、菊芋を食卓に活用して下さい。
このようにして菊芋を活用しているおかげか、便秘に悩まされることも少なくなりました。
ただ、残念なことに菊芋は秋の一時期だけしか手に入れることができません。
他のシーズンも菊芋の効果を実感したいですよね。
そんなときは菊芋の成分をサプリメントにした商品もあります。
サプリメントの中では「前田の菊芋」が人気だそうです。
サプリメントならば1年中、手に入れられるので安心ですよね。
生の菊芋が手に入らないシーズンは、こちらを利用してます。
持ち運びにも便利な個別装になってます。
またハサミなしで手で簡単に切れます。
封を開けると、白い菊芋の粉末です。
味はほんのり甘くてとってもおいしいです。なので続けやすいんです。
興味のある方は是非お試しあれ。
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