ガラクトオリゴ糖の効果&4種類の人気ガラクトオリゴ商品を試してみた!
腸は生命活動に必要な栄養素を消化・吸収するだけではなく、人体最大の免疫器官であり、第二の脳として様々な神経ネットワークにも影響を与えます。
腸を健康に保つ上で重要なのが、腸内細菌の存在です。
オリゴ糖には、腸内細菌を善玉菌優勢の状態に整え、腸の機能をサポートする効果があります。
一方でオリゴ糖には原料や効果の異なる様々な種類が存在し、目的に応じて複数摂取する事が望まれます。
今回は、特定保健用食品として消費者庁においてもその効果が認められているガラクトオリゴ糖について解説いたします。
ガラクトオリゴ糖の特徴
ガラクトオリゴ糖は、母乳や牛の初乳に多く含まれるオリゴ糖であり、赤ちゃんの腸内フローラを整える上で重要な役割を果たしています。
砂糖のおよそ3割程度の甘味を呈し、爽やかな口当たりが特徴的です。
ガラクトオリゴ糖は、胃や腸で分解・消化されずに大腸まで届くため、エネルギーになりにくく、砂糖の半分程度のカロリーとなっています。
主成分は、4'-ガラクトシルラクトースとなっており、2〜5個程度の単糖が結合してガラクトオリゴ糖を構成しています。
ガラクトオリゴ糖の原料
ガラクトオリゴ糖は乳糖を原料として作られます。
乳糖は主に牛乳から得られます。
そのため、ガラクトオリゴ糖はオリゴ糖の中では珍しく、動物性のオリゴ糖となります。
動物性のオリゴ糖は人体の腸内細菌と相性がよく、馴染みやすいと言われています。
ガラクトオリゴ糖の作り方
牛乳から得られた乳糖を原料にし、乳糖を分解する酵素であるβ-ガラクトシダーゼを用いて転移反応を起こす事で、ガラクトオリゴ糖が作られます。
その後、精製、濃縮などの工程を経て、質の高いガラクトオリゴ糖が完成します。
ガラクトオリゴ糖の効果
ガラクトオリゴ糖は、腸内でビフィズス菌を増殖させる効果を有しています。
善玉菌であるビフィズス菌が増える事で、腸内が酸性に整えられ、腸の蠕動運動が促進されます。
最終的には、ガラクトオリゴ糖を摂取する事で、便秘や便の状態を改善する効果が得られます。
また、整腸作用だけではなく、ガラクトオリゴ糖には、虫歯をつくりにくい性質であったり、タンパク質の消化・吸収を促進する作用もあります。
ガラクトオリゴ糖の1日あたりの摂取目安量は、2〜5gとされています。
ガラクトオリゴ糖の安全性
ガラクトオリゴ糖は、母乳や牛乳にも多く含まれるため、極めて安全な食品だと言えます。
動物や培養細胞を用いた実験においても、遺伝子への影響や毒性がない事が明らかになっているんですよ。
しかし、ガラクトオリゴ糖は難消化性であるため、一気に大量に摂取すると下痢などを誘発する可能性があるので、注意しましょう。
ガラクトオリゴ糖は、熱や酸にも強いため、煮物などの料理に使用しても効果を得る事ができます。
ガラクトオリゴ糖が含まれている商品
ガラクトオリゴ糖を摂るためには、オリゴ糖商品を利用するのがおすすめです。
ガラクトオリゴ糖を摂るためにおすすめの商品は、次の4つです。
- はぐくみオリゴ(はぐくみプラス)
- おとなのオリゴ(UMIウェルネス)
- ウィズオプレ(ゼリア新薬工業)
- ガラクトオリゴ糖(自然健康社)
人気ガラクトオリゴ糖商品4種類を試してみた!
上記4つのガラクトオリゴ糖商品の味や効果を確認するために、管理人が実際にそれぞれ1週間ずつ体験してみました。
それぞれの商品についての基本的な情報は以下の通りになります。
商品 | はぐくみオリゴ | おとなのオリゴ | ウィズオプレ | ガラクトオリゴ糖 |
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価格 |
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内容量 | 150g(1日5〜10g 15〜30日分) | 30本600g(1日1本20g 30日分) | 6本(1日1本100ml 6日分) | 1kg(1袋250g×4袋) |
配合されているオリゴ糖 |
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栄養成分表示 |
商品10gあたり
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商品1本20gあたり
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商品1本100mlあたり
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表示なし |
原材料名 |
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添加物 | なし |
ゲル化剤 |
香料 |
なし |
販売会社の基本情報 |
株式会社はぐくみプラス MH |
UMIウェルネス株式会社 |
ゼリア新薬工業株式会社 |
株式会社自然健康社 |
次に、各々の商品の特徴や味、効果の感想についてレポートします。
はぐくみオリゴ
はぐくみオリゴは、ガラクトオリゴ糖だけではなく、5つのオリゴ糖を高濃度に配合しているオリゴ糖商品になります。
はぐくみオリゴに含まれているオリゴ糖は、以下の5つです。
- ガラクトオリゴ糖
- フラクトオリゴ糖
- キシロオリゴ糖
- ラフィノース(ビートオリゴ糖)
- 乳果オリゴ糖
効果の高い5つのオリゴ糖を配合することで、腸内に住んでいるよりたくさんの善玉菌を元気にすることができます。
はぐくみオリゴは横長の可愛らしいアルミパウチに入っています。
また、5gを計量できるスプーンも付属としてついています。
粉末状のオリゴ糖なので、コーヒーに入れたり、ヨーグルトに入れたり、料理に使ったりと色々とアレンジできるのが嬉しいですね。
粉末はとても細かく、粉砂糖のような感じです。
サラサラしているので、飲み物に入れてもすぐに溶けますよ。
その代わり、少し湿気やすく、スプーンや手についたオリゴ糖はすぐにべたついてしまいます。
ですが、袋の中には乾燥剤が入っているので、開け閉めをしっかりしていれば、中のオリゴ糖粉末は湿気ないので安心してください。
アルミパウチは横長に作られており、深さがそれほどないので、量が少なくなっても手を汚さずにスプーンで取ることができますよ。
私は頻繁にコーヒーを飲むので、付属のスプーン1〜2杯分のはぐくみオリゴをコーヒーに入れて試しました。
はぐくみオリゴは、とても優しい甘さのオリゴ糖で、コーヒーにスプーン2杯分(10g)入れても、ほんのりと甘さを感じる程度です。
人工的な甘さではなく、自然な甘さなので、口の中に残る感じもしません。
甘味が軽いので、毎日続けることができます。
効果については、はぐくみオリゴを飲んでいる間は便秘や下痢にならずに、毎日快調に便を出すことができました。
便秘解消には高い効果を感じました。
おとなのオリゴ
おとなのオリゴは、4種類のオリゴ糖を一度に摂れる商品になっています。
ゼリータイプのオリゴ糖で、以下の4つのオリゴ糖を含んでいます。
- ガラクトオリゴ糖
- ミルクオリゴ糖
- キチンオリゴ糖
- ビートオリゴ糖
おとなのオリゴも、はぐくみオリゴと同様に複数種類のオリゴ糖を一度に摂ることができるため、より多くの善玉菌の活性化が期待できます。
おとなのオリゴは、幅約4cm、長さ約14cmのスティック状の袋にオリゴ糖が配合されたゼリーが1日分(20g)ずつ封入されています。
スティックはさらに、30本分箱に詰められて届けられます。
箱は小さく、置場には困りません。
また、スティックもスリムな形をしているので、持ち運びにも便利です。
中のゼリーは透明で、つるんとしています。
おとなのオリゴは、スティック状の袋の中に20gずつゼリーが入っています。
ゼリーは、つるんとしており、2口ほどで喉越しよく食べられます。
また、硬さも柔らかいので、喉に詰まったりすることはなさそうです。
味の方は、とても優しい甘さのゼリーです。
香料などで味付けをしていないため、オリゴ糖本来の軽いすっきりとした甘さが楽しめます。
甘い物が苦手な方でも、気にせずに食べられると思いますよ。
効果については、使用を始めてからすぐに便の量と回数が増えました。
ウィズオプレ
ウィズオプレは、飲料タイプのオリゴ糖商品になります。
今回ご紹介する商品の中では、唯一消費者庁から許可されている特定保健用食品です。
ウィズオプレの許可表示は、以下の通りです。
『本品にはガラクトオリゴ糖が含まれておりビフィズス菌を増やして腸内の環境を良好に保つので、おなかの調子を整えます。』
1日あたり1本が目安になっていますが、1本から摂れるガラクトオリゴ糖の量は2.5gになります。
ウィズオプレは、小さなボトル缶の中にオリゴ糖を配合した微炭酸の飲料が100ml入っています。
缶の高さは約10.5cm、直径は約4cmで小ぶりなサイズのため、かばんの中にも入れて持ち運ぶことができます。
缶は6本1組で、紙のパッケージに包まれています。
中の炭酸飲料は、薄い赤色をしています。
ウィズオプレは、マスカット味の微炭酸飲料です。
炭酸も強くもなく弱くもないので、飲みやすくなっています。
味もすっきりしているので、冷やして飲んでもいいかなと思いました。
ただ、甘味料が含まれているためか、少し人工的な味がします。
また、量も普段あまり炭酸を飲まない方にとっては少し多いかもしれません。
私は、3口ほどで飲みきれました。
効果については、可もなく不可もなくといった感じです。
ですが、ウィズオプレを飲んでいるときは、ひどい便秘にならなかったので、腸の中をきれいに保つ働きは感じました。
自然健康社 ガラクトオリゴ糖
自然健康社のガラクトオリゴ糖は、粉末タイプのオリゴ糖になります。
純粋にガラクトオリゴ糖だけが配合されている商品ですので、ガラクトオリゴ糖のみを摂りたい方におすすめです。
こちらのガラクトオリゴ糖は某有名メーカーのオリゴ糖を使っているとホームページにも掲載されていたため、問い合わせたところ、ヤクルトのガラクトオリゴ糖を使用しているということでした。
自然健康社のガラクトオリゴ糖は、1kgで販売されていますが、250gずつ透明な袋に小分けにされています。
包装はとてもシンプルで、商品自体に力を注いでいる印象を受けました。
中のオリゴ糖粉末は、白くて非常に細かい粒子で、粉砂糖のようです。
さらさらとしているため、コーヒーなどの飲み物に入れるほか、ヨーグルトにかけたり、料理にも使ったりするのもおすすめです。
自然健康社のオリゴ糖は、はぐくみオリゴと同様に、コーヒーに入れて試しました。
オリゴ糖本来の軽くて優しい甘さで、コーヒーに20g入れるとほんのりと甘さを感じる程度です。
甘味も人工的ではなく、自然な感じがするため、口の中にも残りません。
砂糖の代わりに使うといいなと感じました。
一方、はぐくみオリゴと同じなのですが、粒子が細かい分、湿気やすく、スプーンや袋のふちにつくとべたついてしまいます。
中のガラクトオリゴ糖は、乾燥剤が入っているため、適切に保存していれば、湿気て固くなったりはしないので安心してください。
効果は、こちらのオリゴ糖を試してからは、便秘にならずにほぼ毎日快調に便が出ます。
長く使い続ければ、腸内環境の改善に効果的かなと感じました。
最後に
ガラクトオリゴ糖は、母乳に含まれる動物性のオリゴ糖であるため、安全性が高く、腸内細菌への馴染みがよいのが魅力の一つです。
低カロリーで虫歯になりにくいため、砂糖の代替品としてスイーツ作りや料理などに使用すると効果的です。
ガラクトオリゴ糖には、ゼリータイプやドリンクタイプ、粉末タイプなど様々な商品が出ているので、自分に合ったものを探してくださいね。
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