キシロオリゴ糖の効果と特徴★市販商品も試してみた!
腸を健康に保つ上で頼もしい存在となるのが、オリゴ糖です。
オリゴ糖には、腸内環境を改善するほか、大腸がんの予防や虫歯の予防、アレルギーの緩和など多岐に渡る効果が確認されています。
しかし、全てのオリゴ糖が同じ働きをするわけではありません。
オリゴ糖の種類によっては、健康効果や味、効果の強さが異なってきます。
今回は、天然原料から生産され、特定保健用食品にも指定されているキシロオリゴ糖について分かりやすく解説いたします。
キシロオリゴ糖の特徴
キシロオリゴ糖は、工業的に生産されるだけではなく、とうもろこしやたけのこなどの天然物にも少量ですが含有されています。
砂糖の半分程度の甘味を有しており、爽やかな口当たりが特徴的です。
カロリーにおいてもキシロオリゴ糖は、砂糖のおよそ半分となっているため、砂糖の代替甘味料としてメタボ対策に有効です。
難消化性を示し、胃や腸で消化・分解されずに大腸まで届き、腸内で善玉菌のエサとなります。
キシロオリゴ糖の原料
キシロオリゴ糖は、天然原料から生成されるオリゴ糖です。
原料には、綿実殻の食物繊維が用いられたり、とうもろこしの芯に含有されているキシランと呼ばれる食物繊維を使って作られます。
キシロオリゴ糖の作り方
キシロオリゴ糖は、とうもろこしや綿実殻の食物繊維に微生物の酵素を作用させて、食物繊維を分解して作られます。
酵素を作用させてキシランなどの食物繊維を分解した後は、ろ過や濃縮などの工程を得て、品質の高いキシロオリゴ糖が完成します。
キシロオリゴ糖の効果
キシロオリゴ糖は、胃や腸で分解されず大腸に届く事で、ビフィズス菌のエサとなり、腸内のビフィズス菌を活性化させて増殖させる作用があります。
そのため、腸内を理想的な酸性に改善し、腸内に水を呼び込んだり、腸内を腐敗させる悪玉菌の増殖を抑制します。
最終的には、便の水分量を理想的とされている80%にし、便秘や便の状態を改善する効果を示します。
その他にも、キシロオリゴ糖には、カルシウムの吸収を促進する効果も報告されています。
キシロオリゴ糖の1日あたりの摂取目安量は20〜40mlとされています。
キシロオリゴ糖の安全性
キシロオリゴ糖の安全性については、動物を用いた毒性試験や培養細胞を用いた遺伝子への影響を調べた実験によって、安全である事が示されています。
しかし、人を対象にした研究によって、キシロオリゴ糖は消化されにくい性質を持つため、大量に摂取すると下痢を誘発する事が報告されています。
下痢の副作用については、一過性であり、1日あたりの摂取目安量である20〜40mlでは、健康トラブルはなく、安全性は非常に高いと評価されています。
また、キシロオリゴ糖は熱や酸に強く、安定性にも優れています。
キシロオリゴ糖が含まれている商品
キシロオリゴ糖を摂るためには、オリゴ糖商品やサプリメントなどを利用するのがおすすめです。
キシロオリゴ糖は、
- プレファイバー(株式会社イーネ)
- カロリー60%OFFオリゴ(浅田飴)
などの商品に含まれていますよ。
キシロオリゴ糖を含む市販品を試してみた!
それでは、実際にキシロオリゴ糖が配合されたサプリメントや商品にはどのくらいの効果があるのでしょうか?
今回は、管理人が実際にプレファイバーとカロリー60%OFFオリゴを2週間試して、その味や効果などについてレポートしたいと思います。
それぞれの商品についての基本的な情報は以下の通りになります。
プレファイバー
名称 |
プレファイバー |
---|---|
価格 |
|
内容量 |
1包5g×30包 |
配合されているオリゴ糖 |
ガラクトオリゴ糖 / フラクトオリゴ糖 / キシロオリゴ糖 / ラクチュロース(ミルクオリゴ糖) |
栄養成分表示(1包あたり) |
エネルギー 10.6kcal / タンパク質 0g / 脂質 0g / 炭水化物 4.7g(糖質0.5g、食物繊維4.3g) / 食塩相当量 0.003g |
原材料名 |
オート麦ファイバー / イヌリン / フラクトオリゴ糖 / キシロオリゴ糖 / ガラクトオリゴ糖 / ラクチュロース / プルラン |
原料 |
ガラクトオリゴ糖:乳 / フラクトオリゴ糖:さとうきび / キシロオリゴ糖:とうもろこし / ラクチュロース(ミルクオリゴ糖):乳 |
産地 |
ガラクトオリゴ糖:日本 / フラクトオリゴ糖:日本 / キシロオリゴ糖:中国 / ラクチュロース(ミルクオリゴ糖):日本 |
添加物 |
プルラン |
販売会社 |
|
カロリー60%OFFオリゴ
名称 |
カロリー60%OFFオリゴ |
---|---|
価格 |
浅田飴オンラインショップ 8本セット |
内容量 |
240g |
配合されているオリゴ糖 |
キシロオリゴ糖 |
栄養成分表示(100gあたり) |
エネルギー 150kcal / タンパク質 0g / 脂質 0g / 糖質 62g 食物繊維 11g / ナトリウム 0mg |
原材料名 |
還元麦芽糖水飴 / 還元水飴 / 水溶性食物繊維 / キシロオリゴ糖 / 甘味料(スクラロース) |
原料 |
キシロオリゴ糖:とうもろこしの芯 |
産地 |
キシロオリゴ糖:中国 |
添加物 |
甘味料 |
販売会社 |
|
次に、各々の商品の特徴や味、効果の感想についてレポートします。
プレファイバー
特徴
プレファイバーは食物繊維とオリゴ糖を配合して善玉菌を増やすことを狙ったサプリメントです。
不溶性と水溶性の2種類の食物繊維を1:1の割合で配合しており、日本人が不足しやすい水溶性食物繊維を補える設計になっています。
また、プレファイバーには、次の4つのオリゴ糖が配合されています。
- キシロオリゴ糖
- ガラクトオリゴ糖
- フラクトオリゴ糖
- ラクチュロース(ミルクオリゴ糖)
プレファイバーは、NPO法人日本サプリメント評議会において「安心・安全サプリメント」として認められているんですよ。
外観
プレファイバーは、オシャレな紙袋風の袋に1ヶ月分の30本のスティックが入っています。
袋の上は金具になっており、袋の中はビニールのようなものでコーティングされているので、見かけによらず頑丈な造りになっています。
袋の中には、1日分の5gが個包装されているスティックが入っています。
個包装のスティックも黒と銀色のシンプルなデザインで格好よく、カバンの中に入れて持ち運ぶのにも便利です。
スティックの中には、薄い黄色をした微粒子が入っています。
粉末をスプーンに出すと、5gですが、結構多めの量ですね。
使用感(味や効果)
プレファイバーの味は、ほんのりかすかに甘い程度でオリゴ糖由来の甘さはほぼ感じません。
その代わり、食物繊維の少し青臭い味がしますが、気になる程度ではありません。
触感は少しザラザラとしています。
これは不溶性食物繊維がしっかりと入っている証拠ですね。
ただ、コーヒーに入れてみたのですが、溶けにくく、1包丸ごと入れてしまうと、ちょっと飲みにくくなります。
しっかり混ぜながら飲まないと、コップの底に大量の粒子が残ってしまいます。
飲み物に入れるときは、何回かに分けて入れた方が飲みやすいかもしれません。
また、コーヒーよりもスープなどの料理に入れた方が飲みやすくなります。
効果はさすがに食物繊維とオリゴ糖が4種類入っているだけ感じられました。
即効的で高い効果というよりも、軽い便秘を優しく改善してくれるような効果の出方でした。
カロリー60%OFFオリゴ
特徴
カロリー60%OFFオリゴは、シュガーカットという商品でお馴染みの浅田飴から販売されている商品です。
こちらもキシロオリゴ糖だけではなく、水溶性食物繊維を手軽にとれることを訴求しています。
大さじ1杯でレタス約1個分の食物繊維がとれるのは、魅力的ですよね。
また、商品名の通り、同じ量の砂糖と比較してカロリーが60%カットできます。
砂糖の代替品としても利用できる商品ですね。
外観
カロリー60%OFFオリゴは、手の平の大きさくらいのスリムで少し小さめのプラスチックボトルに入っています。
そのため、手軽に蓋をあけて使うことができ、保存にも困りません。
中は、透明な液体が入っています。
液体はハチミツほどドロドロしておらず、少し粘度がある程度のサラっとした液体です。
そのため、飲み物にも使えますし、料理にも使いやすいですよ。
使用感(味や効果)
カロリー60%オリゴは液体状なので、非常に使いやすいのがポイントです。
私は、コーヒーなどにも入れて使いましたし、グレープフルーツなどを食べるときにも少しかけて食べると美味しくいただくことができます。
味は、優しい甘さで料理や飲み物に入れるのにちょうどよい甘味です。
効果は即効的ではありませんが、軽い便秘のときに使うと便が出やすくなって便利です。
重症の便秘を治すというよりも、ちょっと便秘気味かなと感じたときに役立つ商品ですね。
最後に
キシロオリゴ糖は天然原料から作られる安全性の高いオリゴ糖です。
腸内のビフィズス菌を増加させる事で、腸内に水を呼び込み、便を理想的な状態にする効果があるため、便秘の解消に有効です。
ただし、一気に大量に摂取するとお腹が緩くなってしまうため、注意しましょう。
悩み別オリゴ糖ランキングはこちら
関連ページ
- オリゴ糖とは?
- オリゴ糖とは何?って思っている方は、まずは、こちらからお読み下さい。
- オリゴ糖が便秘を解消する理由&赤ちゃんや妊婦におすすめなワケ
- オリゴ糖が便秘解消に効果をもたらすのには理由があります。また、赤ちゃんや妊婦さんなどにもオリゴ糖はオススメできます。ただし、オリゴ糖を選ぶときにちょっとしたコツが必要です。
- 積極的に摂ろう!オリゴ糖を含む食品【オリゴ糖を含む食品ランキング】
- 便秘解消に効果的とされているオリゴ糖を多く含んでいる食べ物を積極的に摂るようにしましょう。ランキングでご紹介します。
- 赤ちゃんにオリゴ糖を与えても大丈夫?オススメはどんなタイプ?
- 赤ちゃんの便秘解消にオリゴ糖は安全なのでしょうか?またいつから与えられるのか?飲ませ方は?適量は?虫歯の心配はない?などの疑問にお答えします。
- 妊婦の便秘解消にオリゴ糖は危険?安全?おすすめタイプとは?
- 妊娠中の便秘解消にオリゴ糖は安全なのでしょうか?また、妊婦におすすめのオリゴ糖はどんなタイプになるのでしょうか?
- オリゴ糖のアトピーへの効果※悪化した!完治した!どっちなの?
- オリゴ糖でアトピーが治った!という人とオリゴ糖でアトピーが悪化した!という人がいます。同じアトピーなのに治った人がいる一方、悪化してしまった人がいるのはなぜでしょうか?
- オリゴ糖とハチミツとメープルシロップを徹底比較!違いはココ!
- オリゴ糖とハチミツ、メープルシロップはいずれも甘味料」として販売されています。そのため、「どれがカロリーが高いの?」「どれが健康にいいの?」「どれが甘いの?」「成分は何?」といった悩みが出てくると思います。
- ラフィノースオリゴ糖の効能※赤ちゃんや妊婦やアトピーにどう?
- ラフィノースのオリゴ糖の効果について説明します。赤ちゃんや妊娠中に摂っても安全なのか?またアトピーへの効果はあるのか?
- 大豆オリゴ糖の効果〜商品、食品、レシピも合わせてご紹介!
- 大豆オリゴ糖の効果、安全性、原料や、大豆オリゴ糖が摂れる商品、食品について解説します。おすすめレシピも作りましたので参考にどうぞ。
- オリゴ糖の種類ごとにカロリーを比較してみました!
- ダイエットにも効果的と言われているオリゴ糖。そのオリゴ糖のカロリーを種類ごとに比較してみました。中には、砂糖と同じカロリーのオリゴ糖もあるので要注意ですよ。
- オリゴ糖は血糖値を下げる?上げる?血糖値への影響と糖質制限
- オリゴ糖は血糖値への影響があるのでしょうか?GI値はどのぐらい?またオリゴ糖で糖質制限は可能なのでしょうか?
- アガロオリゴ糖の驚くべき効果!自宅で簡単作り方マニュアル
- アガロオリゴ糖のガン抑制効果が日本ガン学会で発表されています。又アガロオリゴ糖はその他様々の効果が期待されいます。
- 衝撃!『オリゴ糖は効果なし』には理由があった!
- オリゴ糖は摂っているんだけれど、効果がないのよね〜と悩んでいる方は、オリゴ糖の摂り方に誤りがあります。
- 【衝撃!】イソマルトオリゴ糖の整腸作用(効果)と危険性
- イソマルトオリゴ糖は消化性オリゴ糖のため便秘解消効果を求めて購入すると残念なことになります。また、成分表示をきちんと確認しないと摂りたくもない添加物や人工甘味料を摂ることになるので注意ひ必要です。
- イソマルトオリゴ糖の特徴と効果&おすすめ市販品
- オリゴ糖商品の中でも比較的安価に購入することのできるイソマルトオリゴ糖の特徴や効果、おすすめの市販品などについて分かりやすくお伝えいたします。
- フラクトオリゴ糖の整腸効果※血糖値への影響やイヌリンとの違いは?
- フラクトオリゴ糖の整腸効果の他、血糖値へ配慮をしている人への影響やイヌリンとの違いについて解説します。
- ガラクトオリゴ糖の効果&4種類の人気ガラクトオリゴ商品をお試し!
- ガラクトオリゴ糖の特徴と効果、安全性、ガラクトオリゴ糖が含まれている商品について解説します。
- 乳果オリゴ糖の効果・特徴から安全性まで|人気市販品も試してみた!
- 乳果オリゴ糖の効果、特徴、原料、作られ方から安全性まで、また乳果オリゴ糖が含まれている商品を実際に試してみての感想も綴ります。
- 菊芋(キクイモオリゴ糖)の便秘解消効果とおすすめレシピ
- 菊芋の便秘解消効果と、菊芋の食べ方、菊芋を使ったおすすめレシピをご紹介します。