アガロオリゴ糖の驚くべき効果!
オリゴ糖、という名前はみなさんもよく耳にすることと思います。
腸内の善玉菌、ビフィズス菌の栄養となり、悪玉菌を抑制する効果が非常に高いことで知られています。
一言でオリゴ糖といっても種類がいくつもあり、それぞれに効果も異なります。
よく知られるところでは、カルシウムの吸収を促進する「フラクトオリゴ糖」、
母乳に含まれ、たんぱく質の消化吸収を助けてくれる「ガラクトオリゴ糖」など。
そして、まだそれほど一般的に知られてはいませんが、
ガンに効果が期待できると言われるオリゴ糖、「アガロオリゴ糖」があります。
アガロオリゴ糖って?
アガロ(Agar)は、英語で「寒天」という意味。
アガロオリゴ糖は、寒天を原材料として生成されるオリゴ糖です。
日本でも古くから寒天が食用にされてきましたが、
寒天が胃酸で分解されてわずかにできるアガロオリゴ糖が
非常に健康に役立つ物質であることが最近わかってきました。
アガロオリゴ糖の優れた効果
ほかの多くのオリゴ糖と、アガロオリゴ糖が大きく違う点はいくつもありますが、
特に注目を集めている効果をまとめてみましょう。
血液中に含まれる、炎症を起こす物質、特に活性酸素の生成を抑えます。
活性酸素は、もともと体内に侵入したウイルスを撃退するという大切な役割を持っています。
でも、必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化させてしまい、老化の引き金になってしまいます。
白髪が増えた、シミやシワができた、歯や骨が弱くなってきた気がする・・・。
こんな老化現象に深くかかわるのが活性酸素です。
アガロオリゴ糖は活性酸素の生成を抑えることで、老化の抑制だけではなく
関節リウマチや、アトピー性皮膚炎の症状を抑えることにも効果もあるのです。
オリゴ糖が腸に良い、というのはもはや常識ですが、それは主に善玉菌の餌になるから、という意味。
アガロオリゴ糖には、腸の壁である腸管の炎症を抑える働きがあります。
潰瘍性の大腸炎の治療に効果があると期待されています。
紫外線や乾燥などによって増える、コラーゲンを破壊する酵素。
アガロオリゴ糖にはこの酵素MMP-1の活性化を抑止する効果があります。
コラーゲンの分解が防げるため、肌の保湿が良くなり
シワやたるみができにくい肌を作る手助けをしてくれるのです。
古くから、寒天にガンの抑制効果があるということは知られていましたが、
その理由が、アガロオリゴ糖だということが最近の研究でわかってきました。
アガロオリゴ糖の正体である「アガロース」という物質が、
ガン細胞を自滅に誘い、ガン細胞の増加を防ぐという研究結果が、日本ガン学会で発表されています。
発表内容参考URL
http://agribio.takara-bio.co.jp/technology/kanten/kanten03.html
このほかにも、オリゴ糖の性質である消化・吸収されにくいという点から
糖尿病の治療にも利用されるなど、アガロオリゴ糖への期待は非常に高まっています。
ほかのオリゴ糖製品と違い、薬局やスーパーではあまり見かけることのないアガロオリゴ糖ですが、
関節痛や骨粗しょう症に効果がある成分と合わせたサプリメントとして
アガロースの抗ガン効果を最初に発見した「宝酒造」を始めとする各社から販売されています。
また、寒天に果物の酸を加えて加熱することで、
自宅でも簡単に作ることができますので、試してみる価値は十分にありますね。
アガロオリゴ糖の作り方
アガロオリゴ糖を作る、というと難しく感じるかもしれません。
でも、実際の作り方はいたって簡単。
というよりも、
寒天ゼリーを作ろうとして失敗したものを作ればよいのです。
材料
- 水 400ml
- 粉末寒天 4g(棒寒天、糸寒天の場合は8g)
- レモン、シークワサーなど酸味の強い果汁 大さじ2〜3
- 砂糖 大さじ2(お好みで。入れなくても効果は変わりませんが、食べにくくなります)
作り方
- 鍋に材料をすべて入れて混ぜ合わせます。
- ダマにならないようによく混ぜながら強火で加熱します。
- 沸騰したら、そのまま混ぜながら3分間加熱を続けます。
- 容器に入れ、冷やします。
ポイント
寒天は、酸と一緒に煮ることで冷めても固まらなくなります。
寒天の繊維が酸の働きによって細かく分断されてできたものがアガロオリゴ糖です。
失敗ゼリーは、実は身体に良いアガロオリゴ糖だったという訳ですね。
果汁の種類や量、加熱の時間などは多少違っても問題ありません。
沸騰後の加熱時間が長いほど、固まらずにトロトロの状態になります。
特に、棒寒天や糸寒天のような固形の寒天を使う場合や、
かき混ぜながらとろみが強いと感じた場合は、長めに加熱を続けてください。
そのような場合でも、10分以上加熱すればほぼ液状になるはずです。
加熱時間が長くなっても成分に変化はありませんので、
焦げないようにじっくりと加熱することをお勧めします。
出来上がった「固まらない寒天」は、きれいな容器に移して冷蔵庫に入れ、
3日以内を目安に食べきるようにしましょう。
寒天とアガロオリゴ糖、いかがでしょうか。
日々の生活に取り入れて、サビない健康な身体を作りましょう。
悩み別オリゴ糖ランキングはこちら
関連ページ
- オリゴ糖とは?
- オリゴ糖とは何?って思っている方は、まずは、こちらからお読み下さい。
- オリゴ糖が便秘を解消する理由&赤ちゃんや妊婦におすすめなワケ
- オリゴ糖が便秘解消に効果をもたらすのには理由があります。また、赤ちゃんや妊婦さんなどにもオリゴ糖はオススメできます。ただし、オリゴ糖を選ぶときにちょっとしたコツが必要です。
- 積極的に摂ろう!オリゴ糖を含む食品【オリゴ糖を含む食品ランキング】
- 便秘解消に効果的とされているオリゴ糖を多く含んでいる食べ物を積極的に摂るようにしましょう。ランキングでご紹介します。
- 赤ちゃんにオリゴ糖を与えても大丈夫?オススメはどんなタイプ?
- 赤ちゃんの便秘解消にオリゴ糖は安全なのでしょうか?またいつから与えられるのか?飲ませ方は?適量は?虫歯の心配はない?などの疑問にお答えします。
- 妊婦の便秘解消にオリゴ糖は危険?安全?おすすめタイプとは?
- 妊娠中の便秘解消にオリゴ糖は安全なのでしょうか?また、妊婦におすすめのオリゴ糖はどんなタイプになるのでしょうか?
- オリゴ糖のアトピーへの効果※悪化した!完治した!どっちなの?
- オリゴ糖でアトピーが治った!という人とオリゴ糖でアトピーが悪化した!という人がいます。同じアトピーなのに治った人がいる一方、悪化してしまった人がいるのはなぜでしょうか?
- オリゴ糖とハチミツとメープルシロップを徹底比較!違いはココ!
- オリゴ糖とハチミツ、メープルシロップはいずれも甘味料」として販売されています。そのため、「どれがカロリーが高いの?」「どれが健康にいいの?」「どれが甘いの?」「成分は何?」といった悩みが出てくると思います。
- ラフィノースオリゴ糖の効能※赤ちゃんや妊婦やアトピーにどう?
- ラフィノースのオリゴ糖の効果について説明します。赤ちゃんや妊娠中に摂っても安全なのか?またアトピーへの効果はあるのか?
- 大豆オリゴ糖の効果〜商品、食品、レシピも合わせてご紹介!
- 大豆オリゴ糖の効果、安全性、原料や、大豆オリゴ糖が摂れる商品、食品について解説します。おすすめレシピも作りましたので参考にどうぞ。
- オリゴ糖の種類ごとにカロリーを比較してみました!
- ダイエットにも効果的と言われているオリゴ糖。そのオリゴ糖のカロリーを種類ごとに比較してみました。中には、砂糖と同じカロリーのオリゴ糖もあるので要注意ですよ。
- オリゴ糖は血糖値を下げる?上げる?血糖値への影響と糖質制限
- オリゴ糖は血糖値への影響があるのでしょうか?GI値はどのぐらい?またオリゴ糖で糖質制限は可能なのでしょうか?
- 衝撃!『オリゴ糖は効果なし』には理由があった!
- オリゴ糖は摂っているんだけれど、効果がないのよね〜と悩んでいる方は、オリゴ糖の摂り方に誤りがあります。
- 【衝撃!】イソマルトオリゴ糖の整腸作用(効果)と危険性
- イソマルトオリゴ糖は消化性オリゴ糖のため便秘解消効果を求めて購入すると残念なことになります。また、成分表示をきちんと確認しないと摂りたくもない添加物や人工甘味料を摂ることになるので注意ひ必要です。
- イソマルトオリゴ糖の特徴と効果&おすすめ市販品
- オリゴ糖商品の中でも比較的安価に購入することのできるイソマルトオリゴ糖の特徴や効果、おすすめの市販品などについて分かりやすくお伝えいたします。
- フラクトオリゴ糖の整腸効果※血糖値への影響やイヌリンとの違いは?
- フラクトオリゴ糖の整腸効果の他、血糖値へ配慮をしている人への影響やイヌリンとの違いについて解説します。
- ガラクトオリゴ糖の効果&4種類の人気ガラクトオリゴ商品をお試し!
- ガラクトオリゴ糖の特徴と効果、安全性、ガラクトオリゴ糖が含まれている商品について解説します。
- キシロオリゴ糖の効果と特徴※市販商品も試してみた!
- キシロオリゴ糖の特徴と効果、安全性、キシロオリゴ糖が含まれている商品について解説します。
- 乳果オリゴ糖の効果・特徴から安全性まで|人気市販品も試してみた!
- 乳果オリゴ糖の効果、特徴、原料、作られ方から安全性まで、また乳果オリゴ糖が含まれている商品を実際に試してみての感想も綴ります。
- 菊芋(キクイモオリゴ糖)の便秘解消効果とおすすめレシピ
- 菊芋の便秘解消効果と、菊芋の食べ方、菊芋を使ったおすすめレシピをご紹介します。