ビートオリゴ糖とラフィノースの違いを分かりやすく解説

ビートオリゴ糖とラフィノースの違いを分かりやすく解説

 

ビートオリゴ糖の商品には必ずといっていいほど、ラフィノースという言葉が併記されています。

 

  • ビートオリゴ糖(ラフィノース)

 

 

 

ビートオリゴ糖=ラフィノースなの?って疑問に思う人も少なくないですよね。


 

 

 

結論としては、ビートオリゴ糖=ラフィノースといえますが、ラフィノースの方が意味の範囲が広くなります。


 

 

  • ビートオリゴ糖≦ラフィノース

 

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ラフィノースって?

ラフィノースは、ガラクトース+フルクトース+グルコースから構成される多糖オリゴ糖の一種です。

 

自然界では、ビート(サトウ大根、甜菜)だけでなく、ジャガイモ、トウモロコシ、アスパラガス、ブロッコリー、キャベツ、ブドウ、大豆などにもラフィノースが含まれています。

 

 

例えば、大豆の甘さはデンプンではなく、主にラフィノースのおかげなんですよ。


 

 

一方、商業ベースで作られるラフィノースは、主にビート(サトウ大根)の副産物である糖蜜から抽出して精製されることがほとんどなので、ビートオリゴ糖=ラフィノースのようなイメージがついたのかと思われます。

 

また、製造方法にも特徴があり、イソマルトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖などのオリゴ糖は酵素反応という手法を用いて製造しています。

 

例えば、イソマルトオリゴ糖は、でんぷんに酵素を作用して作られます。

 

これに対して、ラフィノースは植物からの抽出という手法をとっています。

 

つまり、ラフィノースは天然かつ世界で唯一の高純度結晶オリゴ糖といえます。

 

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ビートオリゴ糖って?

ビートオリゴ糖とは、北海道の大地で育てられたアカザ科のビート(サトウ大根、甜菜)に含まれるオリゴ糖のことです。

 

上記にもありますが、このビートに含まれる糖分がラフィノース(ガラクトース+フルクトース+グルコース)になります。

 

北海道は寒冷地域なので気温が低くなりますが、ビートは細胞内にラフィノースを蓄えて寒さによる凍結を防ぎ、春を待ちます。

 

その間に甘さも生まれて私たちがいただく甘味料に生まれ変わるわけです。ちなみに、甘さは砂糖の1/5で、しつこすぎず上品な甘みなのが特徴です。

 

まとめ

 

 

まとめると


 

  • ビートに含まれる糖が、ラフィノースという多糖オリゴ糖(=ビートオリゴ糖)。
  • ラフィノースはビートだけに含まれているわけではなく、植物界にあまねく存在している。
  • 市場に売られるラフィノースは北海道のビートから抽出したものであるため、ビートオリゴ糖(ラフィノース)のような記載の仕様になっている。

 

また、このラフィノースですが、例えばビートの根にわずか0.1%しか含まれておらず、ビート自体も二年生植物(発芽から枯れるまで約2年かかる)であるため、かなり希少なオリゴ糖になります。

 

 

 

製造過程で蓄積するものの、ラフィノースの値段が他のオリゴ糖種より高いのも納得できますね。


 

 

以上ビートオリゴ糖とラフィノースの違いについて説明いたしました。

 

違いというよりは、ラフィノースという大きい範囲の中にビートオリゴ糖が含まれるということを理解していただければと思います。

 

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