アミティーザの成分・飲み方・デメリットまとめ
目次
アミティーザとは
アミティーザは2012年に販売が開始された、比較的新しい便秘薬です。
便秘薬としては実に32年ぶりの新薬発売であり、発売当時はメディアにも多く取り上げられましたので、記憶に残っている方もいるかもしれません。
アミティーザは医療用の医薬品ですので、病院に行って、処方してもらうことが必要です。
ドラッグストアなどには売っていませんので注意してくださいね。
アミティーザの作用機序
アミティーザの特徴は、従来の便秘薬とは全く違った仕組みで便秘に効果を示す点です。
従来の便秘薬は主に大腸を直接刺激するもの（センナ、ビサコジルなど）、大腸内に水分を引き込んで便を柔らかくするもの（酸化マグネシウムなど）のふたつに分けられました。
このアミティーザはそのどちらでもなく、小腸の腸液の分泌を増やして腸内の水分量を上げることによって便を柔らかくする働きがあります。
少し難しいですが、腸管壁に存在するクロライドチャネルを活性化することで腸液の分泌を促すということです。
このようにアミティーザは便秘に対する働きかけ方が従来の便秘薬とは少し違うということで、従来の便秘薬では効果が出なかった人や従来の便秘薬に耐性が生じて効果が出なくなってしまった人にも効果が出る可能性があります。
アミティーザの飲み方
アミティーザは飲み方も従来の便秘薬とは違います。
従来の便秘薬は寝る前に一度だけ服用し、連用はしないのが一般的ですが、アミティーザは朝晩の2回、毎日服用します。
毎日飲み続けることで便秘を改善していくタイプの便秘薬なのですね。
毎日飲まないと効かないの？と思いますが、臨床試験においてはアミティーザ服用から24時間以内に7割前後の患者で自発的な排便があったと記載があります。
6か月以上の慢性的な便秘で悩んでいる方は、市販の便秘薬をむやみに試すよりも一度医療機関で相談したほうがいいですね。
アミティーザの副作用と注意事項
では、アミティーザにはどんな副作用があるのでしょうか。
アミティーザは基本的には副作用の少ない医薬品です。
主な副作用として、「下痢」「悪心・吐き気」「頭痛」があります。
下痢は便秘薬にはつきものの副作用で、飲む量が多すぎたり体質に合っていなかったりすると出やすい症状になります。
アミティーザを飲んで下痢になってしまった場合は飲む量を減らす必要があります。
減らす際は主治医と相談してください。
「悪心・吐き気」「頭痛」が出た場合にも少し様子を見てよくならないようでしたら使用を中止して医療機関に相談してくださいね。
また、アミティーザは動物実験において、妊娠ラットに大量投与した際にラットの胎児の死亡が確認されたことから、妊婦への投与は禁忌（絶対に飲んではいけない）となっています。
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